2012年Googleが介在しない社会『AISA(アイサ)』〜ソーシャル時代の新消費行動モデル

 

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現在、毎日のように、世界中でソーシャルメディア躍進のニュースが流れています。

3年前に、誰が予想したでしょうか。

GoogleFacebookに抜かれると。
twitterの利用者がこれだけ増えると。


今、世の中の人は気付き始めました。
これからはソーシャルメディアの時代だと。


ソーシャルメディアの時代になった今、ユーザーはどういう行動を取り、企業側はどうそれをとらえていかなければいけないのでしょうか?


本エントリーで、ソーシャル時代の新消費行動モデル『AISA(アイサ)』をご紹介しています。
これからの皆さんのマーケティングに活用して頂き、ユーザーにとっても、企業にとってもより良い世の中になればと思っています。



【目次】

  • 2.ソーシャル時代の新消費行動モデル「AISA(アイサ)」とは?

1.ソーシャルメディアの未来 〜 孫 泰蔵さんより

皆さんの中にも、この孫 泰蔵さんのソーシャルメディアの未来』をご覧になった方は多いのではないでしょうか。



これからの新消費行動モデルの話をするまでに、『ソーシャルメディアの未来』で言われている事のおさらいをしたいと思います。

サーチエンジン』から、『ソーシャルサーチ』へ

ソーシャルメディアの未来』では、トラフィックのメインプレイヤーが、

  • 1. Portal Site
  • 2. Search Engine
  • 3. Social Network
  • 4. Social Search

といった流れで変遷していくと言われています。

【実績】ソーシャルメディアからの流入は、Googleからの6倍以上にも!

トラフィックのメインプレイヤーが『ソーシャルサーチ』に移っている事例として、以下にて2つをご紹介致します。

■(1) 本ブログの流入
以下の解析データは、以下のエントリーをアップして2日経った時のものです。


  • twitter 889
  • hootsuite.com 227
  • suadd.clip.in 151
  • 合計 1,267

ちなみに、このエントリーの時には、twitterを使った告知はあまりしていませんでしたが、それでも、twitterからの流入数が最も多いとの結果になりました。


■(2) adman.TVの流入
こちらは、アドマンさんの事例です。
以下のエントリーより、データを引用させて頂きます。

【データ公開】トラフィックの主役はサーチエンジンからソーシャルメディアに変わるのか、を検証してみた。



アドマンさんのブログでは、結果が顕著で、"ソーシャルメディアからの流入は、Googleの6倍以上"という結果になっています。

検索アルゴリズムの変化〜『Google's Page Rank』から『Person Rank』へ。

"サーチエンジン時代"の検索アルゴリズムの重要な指標に、『Google's Page
Rank』があります。


(引用:wikipedia

これが、
"ソーシャルサーチ時代"には『Person Rank』にとって変わっていきます。


(引用:ソーシャルメディアの未来

ちなみに、この『Person Rank』が進むと、影響力の格差はどんどん広まっていきます。(人によって影響力に差がある、というのは今のリアル社会でも同じですが、”データベース化されている”、という点で異なります。)

また、ゆくゆくは、自分の子ども・子孫が『Person Rank』を受け継いでいくようになると思っています。
そうすると、学生の頃世界史で習った某国の身分制度ソーシャルメディアの場合、差別はないと思いますが、)のように、階層化から抜けにくい社会になっていくのでは、と思っています。(ここら辺の未来予想は少し長くなるので、またまとめたいと思います。)

ソーシャル時代、『ソーシャルサーチ』以外のもう一つの行動『ソーシャルフィルター』

孫 泰蔵さんのプレゼン資料では、これからの時代は『ソーシャルサーチ』の時代になっていくとされています。

本ラボでは、ソーシャルサーチに加え、"ソーシャルフレンド"を介した『ソーシャルフィルター』という消費行動が増えていくと考えています。

以下にて、『ソーシャルフィルター』を使った新消費行動モデルをまとめました。

2.ソーシャル時代の新消費行動モデル「AISA(アイサ)」とは?

Googleが介在しない社会




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このような「AISA(アイサ)」の消費行動モデルでは、以下のような変化が出てきます。


ソーシャルフィルター時代になって変わる4つの行動

  • (1) 情報は「検索する時代」から『フィルターを通す時代」へ
  • (2) ソーシャルフィルターの反応が意思決定要因へ
  • (3) 興味/関心ごとはソーシャルサーチで調べる
  • (4) 購入アクションが、即ソーシャルフレンドに共有
(1) 情報は「検索する時代」から『フィルターを通す時代』へ

これまでのネットの利用方法は、"何かあればGoogleで検索する"・"Googleを通して情報を探しに行く"という、能動的なアクションが大部分を占めていました。

これからのネットの利用は、"ソーシャルフレンドのフィルターを通し入ってきた情報を見て反応する"という比較的受動的なアクションをするようになります。

(2) ソーシャルフィルターの反応が意思決定要因へ

これまでも、物を購入する時に「口コミ」を参考にする、という行動がありました。
これからは、その動きがワンステップ前に進みます。

”何か気になる物があったら、ソーシャルフレンドに問いかける”

”その反応を見て、購入を決める”

twitterFacebookなどを通し、こういった行動を取る事が増えていきます。

また、これまでの(ネット上で面識がない人の)「口コミ」よりも、ソーシャルフレンドからのフィードバックは、より大きな影響力を発揮し、ソーシャルフィルターの反応が意思決定要因となっていきます。

(3) 興味/関心ごとはソーシャルサーチで調べる

これは、既にFacebookにて実験が始まっています。

何かを調べる時、Googleではなくソーシャルメディアを使います。
ソーシャルフレンドが何と言っているのか?を調べに行くようになります。

(4) 購入アクションが、即ソーシャルフレンドに共有

これも、既にアメリカでは少しずつ増えています。

自分が何を購入したのか?という情報をソーシャルメディアがデータベースとして保有し、それがソーシャルフレンドに対して発信されたり、購入を検討する際の参考情報になっていきます。

まとめ

以上のように、

  • (1) 情報は「検索する時代」から『フィルターを通す時代」へ
  • (2) ソーシャルフィルターの反応が意思決定要因へ
  • (3) 興味/関心ごとはソーシャルサーチで調べる
  • (4) 購入アクションが、即ソーシャルフレンドに共有

といった行動を通し、さらに『ソーシャルフィルター』の精度が増し、さらに便利になり、利用が増えていきます。

これからは、Googleが介在しない社会、『ソーシャルフィルター』の社会に変わっていきます。

【補足:用語の説明】※「ソーシャルフレンド」とは?
 −twitterにおける「フォローしている人」・Facebookにおける「友達」・mixiにおける「マイミク」を意味します。

※「ソーシャルフィルター」とは?
 −「ソーシャルフレンドを介して情報のフィルターをかける行為」を意味します。

予告

近日中に、

『ソーシャルフィルター時代に抑えておくべきサービス』

の事例として、以下を中心にまとめていきます!

・HuffPost Social News
Ping
・Levi's
・Swipely
Facebookamazon
FacebookFacebook内のソーシャルサーチ
・ShopKicks.com
Groupon
・など

グルーポンのまとめ記事をお待ち頂いていた方へ
Facebookソーシャルサーチの実験を開始した事もあり、急遽、今回のテーマのほうが読者の皆様のニーズが多くなっているかと思い、テーマ変更をしました。

次のエントリーで、グルーポンの追加まとめ記事をアップする予定です。
今週中には上げますので、もう少々お待ち頂けますと幸いです。

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